「困った人」ではなく「困っている人たち」
さらに高須氏は、「職場の『困った人』たち」との表現は、「健常者目線の表現」だと指摘。疾患や障害を持った当事者がこうした表現を見たら「心も傷つくし強い憤りを感じると思う」と話した。著者は「そこまで想像できなかったと思うんですけど、これはダメですね。完全にアウトですね」と指摘した。
また、書籍で「困った人」と表現された人たちは、健常者と同じように働きたくても働けない「困っている人たち」だとも高須氏は指摘。「本来はそういう人たちをどうやって助けてあげるか、生きやすい世の中を作ってあげられるかってことを僕たちは考えないといけない」とし、それにもかかわらず、この書籍では動物に例えたイラストや見出しの文章で「馬鹿にしたような表現」をしているとした。
なお、著者の神田さんはJ-CASTニュースの取材に、「私の中に差別意識はまったくありません」と「発達障害の方などを蔑むような考えは、持ち合わせていません」と説明している。