出版差し止めが通ると「当事者にも悪手」...反対の声も
Xでは、「#神田裕子著作の出版差し止めを求めます」とのハッシュタグが拡散し、出版差し止めを求める動きも出てきている。
また、出版差し止めを求めているわけではないが、発達障害についての情報時発信や啓発活動を行う「発達障害当事者協会」は、この書籍の表現に抗議する動きを見せている。17日に公式サイトで、「発達障害者を『対応に苦慮する存在』『厄介な存在』として描写していると受け取られかねません」として、三笠書房に表現やイラスト表現に関して適切だったと考えているかどうかを問う質問状を送付したと発表した。
一方で、美術家・漫画家のろくでなし子さんはXで、「発達障害児の親だし、この本に怒る気持ちもわかるけど、出版差し止めが通ってしまえば、今後、発達障害に関するタブー感も強まり、自由な議論も広がらなくなるのは返って当事者にも悪手なので反対します」と見解を述べた。ほかにも、「検閲の禁止や表現の自由に反する」として、反対する意見も見られる。