「娘の幸せな姿に安心は感じるんだな」
林下さんは、「確かに嫁さんの産後食から子供の離乳食までつくりはしましたし、その為の勉強も某大手食品メーカーの栄養士のセミナーに通ったりもしてました」と新生児の子育てをしていた頃を振り返りつつ、「しかし全ての行動の起点が、家族をまもらねばという責任感から発生していたような気がします」と明かした。
そのため、子育てがなくなったいま、「自分の存在意義がなくなり、近くで暮らす娘の子育てを眺めながら日々となりました」とのこと。「せめて孫が成人するまでは生きたいとか、息子が結婚するのを見てから死にたいとかそんな気持ちもありません」といい、「自分がいてもいなくてももう周りに何の影響ないわけです、お弁当の具材ぐらいは自分で買えればそれでいいのです」と虚無感を抱いていることを明かした。
しかし、「妹娘の病室に入ると婿が新生児を構い過ぎて妹娘に怒られている姿を見て、ほのぼのとしながら『娘の幸せな姿に安心は感じるんだな』決して人としての気持ちがないわけではない自分を感じていました」と娘への愛情を明かした。