2025年中の発売が見込まれているiPhone17は、「薄さ」が大注目される製品になるかもしれない。スマホ(かつてのガラケーも)は、絶え間ない薄型軽量化を重ねてきた歴史がある。スマホはどこまで薄くなるのか。その答えをiPhone17が我々に提示してくれるかもしれない。現状の噂を頼りに作られたiPhone17のダミーモデルも話題だ。「iPhone17Air」の厚さは約5.5mm!?2007年にスティーブ・ジョブズが自ら発表を行い、発売された初代iPhoneは3.5インチディスプレイを持つ「再発明された携帯電話」だった。その厚さは約11.6mm。ジョブズ死去後に発表されたiPhone5は、ディスプレイの大型化と本体の薄型軽量化を両立させたモデルだった。厚さは約7.6mm。そして、昨年(2024年)発売のiPhone16は、6.1インチディスプレイを持つモデルで厚さは約7.8mm。こうして比較すると、iPhoneはおおむね7mm台(iPhone6は約6.9mmだったが)の厚さをキープする代わりに、画面サイズが大きくなっていく......という方向性でナンバーを重ねていることが分かる。ところが、iPhone17のそれは約5,5mmになるという噂がある。または、iPhone17シリーズに薄型モデルの「iPhone17Air」を設定する......という憶測も。YouTubeチャンネルのUnboxTherapyは、iPhone17Airのダミーモデルとする青色の模型を公開。カメラレンズの厚みが目立ってしまうほど、ほっそりとした本体に仕上がっていることが確認できる。少し力を入れて曲げる動作をすれば、本当に曲がってしまうのではないか? そのような懸念が各テクノロジーメディアから挙がるほど、贅肉を削りに削ったデザインになっている。折りたたみ式iPhoneに向けた「試金石」?噂はあくまでも噂に過ぎないが、もしもこのiPhone17Airがかねがね噂されている「折りたたみ式iPhone」の試金石だったとしたらどうだろうか?早くて2026年に発売されるだろうと言われている、折りたたみ式iPhone。しかしながら、折りたたみ式スマホは「収納時は厚さが2倍になる」という設計上避けられないハンデを抱えている。展開時の厚さが7.5mmだとしたら、収納時は単純計算で15mmである。これはかなり分厚く、持っていてかさばる代物と言わざるを得ない。だが、展開時の厚みを5.5mmに抑えられるとしたら、状況が変わってくる。収納時はその倍の11mmで、これは上述の初代iPhoneを下回る。つまり、こんな推測もできるのだ。――Appleは収納時には初代iPhoneと同等のサイズ感の折りたたみiPhoneの開発を目指していて、iPhone17Airはその前段階という位置付けのモデルなのでは、と。「素材の情報」に注目!「本体を薄くした分の耐久力はどのように確保するのか?」。この問題も、当然ながら出てくるだろう。今後のリーク情報の焦点は、ズボンの後ろポケットに入れても屈しない耐久力を持った素材に関するものが中心になる可能性が高い。もしもこの部分に関するリークがあれば、それはAppleが「5.5mmモデルのiPhone」を本気で目指している裏付けになるからだ。iPhone17の厚さ(薄さ)に関する続報を待ちたい。(澤田真一)