備蓄米どこ?店に届いたのは1.4%だけ...原因を探ると 中小の卸売業者が入札できない「壁」があった

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   コメの値上がりが止まらない。さらには茨城県・新潟県をはじめ、米どころでは米泥棒も多発しているという。頼みの備蓄米は、放出されたうち市場に出回ったのは全体のわずか1.4%と、機能しているとは言えない。

   この令和の米騒動は、いつ収まるのだろうか。

  • コメの供給力が低下している
    コメの供給力が低下している
  • 複数原料米として販売された(写真:西村尚己/アフロ)
    複数原料米として販売された(写真:西村尚己/アフロ)
  • コメの供給力が低下している
  • 複数原料米として販売された(写真:西村尚己/アフロ)

21万2000トンの備蓄米を放出しているが

   コメが品薄となったのは昨年(2024年)夏のことだった。

   農林水産省によれば、2024年産米の相対取引価格は前年比57%増と、過去最大の値上がりとなった。

   こうしたことから政府は、今年2月14日に備蓄米を放出する決定を発表。すでに2回、合計21万2000トンの備蓄米を放出している。

   しかし、コメの価格は安定するどころか、16週連続で値上がりをしている。4月28日に農水省が発表したコメの全国平均価格は、4月20日までの1週間で5キロ(kg)あたり4220円と前週比0.3%増、前年同時期と比較すると2倍以上の価格となっている。

   なぜか。備蓄米は放出されたものの、市場に流通していないのである。

   それもそのはず、4月30日に農水省が流通状況を公表したところ、小売店に届いたのはわずか1.4%という驚きの数字だったのだ。

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