井上選手といえども階級の壁がだんだん見えてきている
金平会長は、カルデナス戦について「ネリ戦に比べ、今回のダウンの方が、ダメージが深刻だったと思います。カルデナス選手は、井上選手の左フックをかいくぐってパンチを打つ練習を相当していたのでしょう。ダウンのシーンは、それがはまった形になりました。ただ、ダウンをしてもやはり『井上尚弥強し』という印象でした」と振り返った。
そして、「カルデナス戦を通じて言えることは、井上選手といえども階級の壁がだんだん見えてきているということ」とし、次戦で対戦するアフマダリエフに言及した。
アフマダリエフは、16年リオデジャネイロ五輪銅メダリストで、強打と技術を持ち合わせた選手だ。プロでは13勝(10KO)1敗で、唯一の敗戦は、23年4月にマーロン・タパレス(フィリピン、33)に判定負けしたもの。タパレスは23年12月に井上と対戦し、10回KO負けを喫している。
金平会長は、アフマダリエフ戦について「井上選手に分があるのは間違いない。アフマダリエフ選手はいい選手だが、井上選手を食うには、いろいろな意味でスケール不足」と前置きした上で、次のように持論を展開した。