日本は失業率低いが心配な数値も OECD諸国の比較で「ワースト5」だった社会問題とは

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米国は殺人発生率、犯罪指数で上位

   逆に、殺人発生率が高い順では、メキシコ、ブラジル、コスタリカと貧困率の高さに比例している。そして、米国だが、殺人発生率は高い順で行くと5位、犯罪指数では7位と高い。所得格差の大きさでも7位なのだ。

   石川名誉教授はいくつかの興味ある相関関係を指摘している。

   犯罪指数は国民の経済的豊かさとの関係は統計的には見られない。GNI(国民総所得)の大きい国の中で自殺率が低い国は一つもない。豊かさと関係なく死を選んでいるのか。しかし、失業率は関係がありそうで、低い国では自殺が少ない。米国、日本、韓国は失業率が低いのに自殺率が高く、反対に地中海沿岸国のイタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、トルコ、南米のチリでは失業率が高いのに自殺率は低い。

   石川名誉教授は日本と韓国は似たような特徴が見られるとしている。

   日本、韓国のGNIは調査対象国の中では中間的な位置にあり、失業率は低い。しかし、貧困率は高く、日本では格差も大きい。殺人発生率や犯罪指数は低いが、自殺率が高い。

(ニュース・リサーチ班)

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