日本男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE(Bリーグ)」が2025年5月21日、千葉ジェッツ所属のジョン・ムーニー選手が試合中に「ベンチの椅子を蹴る行為」をしたことについて、クラブと選手に厳重注意処分を下したと公式サイトで発表した。「リーグの品位を欠く」「お客様に危険が及ぶ可能性がある」発表によると、18日に日環アリーナ栃木で開催された「りそなグループB.LEAGUESEMIFINALS2024-25」宇都宮ブレックス戦で、ムーニー選手が試合中3Q残り5:40ごろに「ベンチの椅子を蹴る行為」をしたという。ベンチの損傷はなく、規律委員会で審議した結果、「懲罰規程による懲罰発行はできない」とした。一方で「リーグの品位を欠く行為および周辺のお客様に危険が及ぶ可能性がある行為であることは事実であり、懲罰の発行ができないからといってリーグとしてこれを看過することはできないことから、クラブ、選手に対してリーグより厳重注意処分とすると判断をいたしました」と報告している。千葉ジェッツも同日に公式サイトで「ジョン・ムーニー選手への厳重注意処分に関するご報告とお詫び」を発表し、「本件は、スポーツマンシップに反し、競技に関わる方々への敬意およびプロスポーツ選手としての模範性を著しく欠く極めて不適切な行為であり、クラブとして大変遺憾に思っております」と述べた。同クラブも厳粛に受け止めるとして「当該選手に対して厳重注意を行うとともに、スポーツ選手としての自覚と責任を再認識させるべく、今後適切な教育・指導を行ってまいります」と対応を明かし、下記のように詫びている。「まずは、本件により不快な思いをされた相手チーム関係者の皆さまに対し、心よりお詫び申し上げます。併せて、日頃よりクラブを応援し支えてくださっているファンの皆さま、関係者の皆さまにも深くお詫び申し上げます。今後はクラブ一丸となって、スポーツマンシップの尊重と再発防止に向けた取り組みを徹底してまいります」選手は「大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」ムーニー選手のコメントも掲載された。「試合中に椅子を蹴ってしまった件について、心よりお詫び申し上げます。感情を抑えることができず、自分の行動についての責任を、真摯に受け止めています」と謝罪し、当時の状況を、「あの場面では、気持ちが高ぶってしまい、冷静さを欠いてしまいました。試合と、チームに貢献するために集中していたため、その行動による影響について深く考えることができませんでした」と説明。「時間が経った今、自分の行動を振り返り、深く反省しています」と振り返り、下記のように伝えた。「千葉ジェッツの関係者の皆さま、ブースターの皆さま、そしてブレックスの関係者の皆さまに対し、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。今後は同じことを繰り返さないよう、自分自身を見つめ直し、より一層責任ある行動を心がけてまいります」18日の試合は、55対74で千葉ジェッツが勝利している。
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