「あのツイートのおかげで週刊誌も乗っかって、それで全てが始まった」
同様の主張を、メモを見ずによどみなく展開する場面もあった。裁判の目的は損害賠償ではない、などと説明する場面だ。
「あの(編注:松崎氏の)ツイートのおかげで週刊誌も乗っかって、それで全てが始まった。そのツイートがなければ、こんなことにはならなかった。だから最初のきっかけでは、ツイートは本当なのかどうなのか、という裁判だった」
さらに園氏は、松崎氏が論点を「横に広げて」展開したとして、それに対応しなかったことが「ちょっと失敗」だったとした。その結果、「不名誉」な記述になったとして控訴の意向を示した。
「だから、弁護士団は取り扱わなかったらちょっと失敗したな、というのが実際ある。民事裁判というのは、扱わないと、そういう認定の方にどうしてもしがちになってしまう」
「きっかけとなったツイートは間違いなく虚偽であったということは判決で出た。だから、主文はそのようになっているが、判決文の一部にそうやって書かれたことは不明誉なので、僕は控訴を考えている」
控訴審での方針については次のように話し、松崎氏側が出した論点を網羅的に反論していく考えだ。
「余計な松崎の証言を1つずつ潰していけばいいだけだ。彼は1個潰すとそこを逃げていく。だから1個を集中して言うとそこは絶対逃げていく、横へ横へと逃げちゃうので、それだったら逃げた分また追いかけて控訴して、これは本当なのかどうかを調べ上げればいいだけだ」
一方の松崎氏は、Xに会見の動画を投稿して
「ある程度の予想はしていましたが、その予想をはるかに超える、極めて不誠実でごまかしに満ちた会見」
などとコメント。「潰す」発言には、
「控訴しても、裁判所は証言者を最大限護るように動くでしょう。あなたの思うようには進みません」
と反応した。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)