データ使用量が無制限の料金プランで、2400ギガも使っている――。楽天モバイルを契約している大学生の弟が1か月間で膨大な量を利用しているとのX投稿が2025年5月下旬にSNSで大きな注目を集めた。
「ギガも通話も無制限!」と公式サイトでうたう楽天モバイル。一個人が2400ギガを使っても他のユーザーに影響は出ないのだろうか。そもそも、ここまで膨大な使用量は同社が想定する利用範囲内なのか。詳しい話を聞いた。
無制限でも「公平なサービス提供のため速度制御する場合あり」
先述したXの投稿では、楽天モバイルのマイページに表示される約2400ギガの使用量の画面をスクリーンショットして紹介。SNSでは、この使用量に驚く声が相次いだり、ここまで使っても料金が2980円(税抜、以下同)であることに驚く声などが上がったりした。
25年5月時点で、楽天モバイルは「Rakuten最強プラン」という単一のプランのみを提供している。1人で利用する場合だと、3ギガまでは980円、20ギガまでは1980円、20ギガ以上は2980円になる。なお、高齢者や子どもが参加できるプログラムなどもある。
ただし、無制限で使えるこのプランの注意書きには、「混雑時など公平なサービス提供のため速度制御する場合あり」と公式サイトで書かれている。これと似たような制限は、他のキャリアでも設けられている場合が多い。
本当に無制限で使えるのか。膨大にデータ容量を使うと速度制限などの影響が出るのではないか。楽天モバイルの広報課は29日、「データ利用量に限定せず、混雑時など公平なサービス提供のために速度制御をする場合がございます」と取材に説明した。