この物価高で生活は苦しさを増すばかりで、将来のお金も心配になる。もちろん働いてお金を稼ぐことは大事だけれど、こういう時だからこそ投資に目を向けてはどうだろうか。

投資にはさまざまな手段がある。株式や債券、投資信託のほかに、FX(外国為替証拠金取引)を聞いたことがあるかもしれない。なかでも、いま、「FXの自動売買」という手法が注目されている。プロの力を借りて安心した運用ができるという。
長期的に安定した運用を実現しやすい自動売買として定評があるのが「トライオートFX」だ。サービスを提供するインヴァスト証券に話を聞いた。
FX初心者には自動売買という選択肢も
現在、「投資先の多様性」が重要な要素として認識され始めている。日本や米国の株式、投資信託などだけに投資先を絞り込むより、成り立ちからして違うものをミックスして多様性を確保することで、運用が安定するメリットがあるという。その意味でも注目されるFXだが、そもそもFXという金融商品とはどういうものだろう。
インヴァスト証券は次のように解説する。
「ドルや円、ユーロといった通貨同士を交換するレートは、ニュースで毎日報じられているように常に変動しています。円高、ドル安といった言葉を聞いたことがあるでしょう。このレートの変動に投資するのがFXで、ほぼ24時間いつでも取引ができ、買いだけでなく売りからでも売買をスタートできる特徴があります。
FXの運用スタイルは大きく分けて2つあります。1つは手動で売り買いする裁量トレード。もう1つはあらかじめ決められたルール通りに機械が売買する自動売買です。
裁量トレードは、全てを自分で判断して実行するため、初期コストが安く爆発力はあるものの、難易度が高く上達に時間がかかります。これに対して自動売買は、決まっているルール通りに売買が繰り返されるため、初期コストは高いものの初心者にとっても入りやすいかと思います」
現在、円やドルの価値が短期間に急変動している背景もある。だが、こういった乱相場を裁量トレードで追いかけるのは大変だ。しかし、自動売買ならルール通りに淡々とトレードを続けるので、利益が出ている運用が多いという。
また、インヴァスト証券の顧客データによると、裁量トレードより自動売買の方が、圧倒的に取引の継続率が高い。長く続けていくなら、自動売買の方に分があるといえるだろう。

そこで、インヴァスト証券の「トライオートFX」では「世界通貨セレクト」という仕組みを取り入れている。これは、どういうものだろう。
「ドル円など、円がからんだ通貨ペアは政治的な影響を材料に乱高下しがちです。しかし、『世界通貨セレクト』という新カテゴリーに含まれている通貨ペアは、突発的な乱高下に強いだけでなく、安定した値動きになりやすい特徴があります。
なかには40年といった長期スパンで安定して動いているものもあり、新型コロナショックなどの急激な相場変動への耐性があります。つまり、長期的に安定した自動売買を目指す際に相性が良いと考えられるものです」
世界通貨セレクトは、7種類の通貨ペアで構成される。そしてそれらは、以下の3つのタイプにカテゴライズされる。
(1)隣国通貨ペア
豪ドル/NZドル(AUDNZD)
ユーロ/ポンド(EURGBP)
米ドル/カナダドル(USDCAD)
ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ(NOKSEK)
となり合っている国の通貨を組み合わせているため、地理的、経済的な類似性が高く、金利も似たような水準になりやすい。そのため、片方がもう片方に対して高くなりすぎたり、安くなりすぎたりする状態になりにくく、長期的には同じような水準を推移しやすい。つまり、長期安定の自動売買に向いている。
(2)資源国通貨ペア
豪ドル/カナダドル(AUDCAD)
NZドル/カナダドル(NZDCAD)
地理的には離れているものの、双方が資源豊富で貿易の内容が類似しているため、強い流れが生まれにくい。そのため、安定性重視の自動売買との相性が良い。
(3)リスク回避通貨ペア
米ドル/スイスフラン(USDCHF)
有事の際に買われやすい通貨同士を組み合わせた通貨ペアで、性質が似ているため、一方的な上昇や下降が起こりづらい。
「世界通貨セレクト」にラインアップされている7種類の通貨ペアは、日本人にあまり見慣れないものが多いかもしれない。この点について、インヴァスト証券はこう説明する。
「たしかに、日本人FXトレーダーには円がからんだ通貨ペアが人気ですが、ここ最近の相場では、円、ドル、ユーロといったメジャーな通貨への注目度が高く、政治イベントや金利変動により、一方的な流れが出やすくなっています。詳しくはこちら!
トライオートFXのような自動売買では、一方向に強烈に動くより、一定のリズムで落ち着いている値動きが続いた方が利益を得やすく、リスクも低くなる傾向があります。世界通貨セレクトの通貨ペアは、全てそういった特徴を備えています。
また、米ドル/カナダドル、米ドル/スイスフランは、全世界の取引高ランキングではトップ10の常連です。日本人に人気のポンド/円、豪ドル/円より、実はメジャーな存在です。
円がからむ通貨ペアの方が、心理的な安心感があるでしょうし、円建てになるため損益の計算がしやすい面があるのは事実です。しかし、長期的に安定した自動売買をしたいなら、世界通貨セレクトに含まれる7通貨ペアの方が向いていると思います」