政府備蓄の古古米、古古古米は、販売が始まったとたんに店頭でもネットでもたちまち完売となり、精米が間に合わず、玄米のまま売るスーパーやお米屋さんも出てきた。購入者は自分で精米することになるが、やったことがない人がほとんどだろう。でも、別に難しいことではない。
玄米から糠と胚芽を取り除くのが精米
まず、精米とはどういう作業か。刈り取ったコメは乾燥させ、籾殻を取り除いて玄米にする。いわゆる脱穀だ。その玄米から糠(ぬか)と胚芽を取り除くのが精米で、それらをすべて取り除くと白米になる。半分取り除くと5分づき、7割なら7分づきだ。
精米には精米機が必要だが、家電量販店などで家庭用のものも売られている。1台1万5000~2万円。ただ、中型炊飯器くらいの大きさなので、使わないときの置き場所に困りそうだし、この先も使い続けるかわからない。だったらコイン精米だ。東京でも都心部を除けば、住宅街を外れたあたりに見かけるが、ネットで調べれば自宅近くの精米所を教えてくれる。料金は精米度合いによって10キロまで100~200円。また、精米機を設置しているスーパーも多い。玄米を購入したら、こうしたところに持ち込めばいいわけだ。