3人組ポップロックバンド「Mrs.GREENAPPLE」の大森元貴さんが2025年6月2日、「2025年の我々にとって大きな影響を与えるであろう改訂」について、Xで思いを明かした。「『所有』と『接触』を組み合わせた総合チャート」大森さんは2日、Xで「こういうのは触れ方がわからないけども、個人的な見解を」と切り出した。大森さんが直前にリポストしていたのは、ビルボード・ジャパンが2日に公開した「BillboardJAPANチャート、リカレントルールを2025年度下半期チャートより導入」とのニュースリリースだ。ビルボードによる総合ソングチャート「BillboardJAPANHot100」は、現行ルールでは、「CDセールス、ダウンロード、ストリーミング、ラジオ再生、動画再生、カラオケの6種類のデータ」によってヒットランキングを決定している。音楽チャートには複数の集計機関があるが、その計算方法はチャートによって異なる。例えばビルボードと並び高い知名度を誇る「オリコン」によるランキングでは、CD売上、デジタルダウンロード数、ストリーミングでの再生数のランキングをそれぞれ発表した上で、それらを総合したランキングを発表している。ビルボードでは、同社が扱う複数データを用いた総合チャートの意義について、公式サイトで「『所有』と『接触』を組み合わせた総合チャートによって、ユーザーの多様なアクティビティを複数のデータで描き出すことで、リリース前の新曲やロングヒットの曲も混在し、ユーザーにとって共感性の高い『楽しいヒットチャート』が生みだされる」としていた。長くチャートインした楽曲が減算の対象にビルボードは2日、「6月4日発表分の総合ソングチャートおよび総合アルバムチャートより、新たにリカレントルールを導入する」と発表した。新たなルールの導入により、「日本独自のマーケットバランスを考慮し、対象曲のストリーミングポイントを一定の割合で減算する」という。具体的な減算の対象として、「<Hot100>においての対象は通算52週チャートインした楽曲、<HotAlbums>は通算26週チャートインした楽曲を対象とする」と説明した。今後もマーケットの動向を注視しながら、必要に応じて減算率などのバランス調整を行う予定だという。「なにを等しいとするかの判断として、とても健全な気がしています」大森さん率いる「Mrs.GREENAPPLE」は、ビルボードの最新チャートで「ライラック」「クスシキ」「ダーリン」「ケセラセラ」といった多くの楽曲がランクインしている。新ルールの導入によりこうした状況が変化する可能性があるが、大森さんは「烏滸がましさは大前提として、きっと2025年の我々にとって大きな影響を与えるであろう改訂」とし、受け入れる姿勢を示した。「常に新しい音楽が生まれるわけで、なにを等しいとするかの判断として、とても健全な気がしています」「妥当な悔しさと安堵。全ての音楽に敬意を」とつづった。大森さんの投稿に、「間違いなくルール改定の背中を押したのはミセスでは。それによって業界が活性化することも、ミセスの過去の曲が長く愛されていることも、どちらもとても誇れることだなぁと思います」「Billboardの件かな。ミセスがランキングを席巻していてこちらとしては嬉しい限りですが、その中で新しい音楽が埋もれてしまっているんですよね。ランキングだけが全てではないけれど、評価として少し寂しさもあります。。」など、複雑な思いを明かすファンの声が寄せられた。