対話型AIに愚痴や悩み、「話聞くよおじさん」が注目 「おじさんだからこそ話せた」の声も...開発の経緯を聞いた

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友達っぽいキャラも検討したが「逆に本音を出しづらい」

   なぜキャラクターを「おじさん」にしたのだろうか。

   「話聞くよおじさん」を制作したTokyo Smart Games合同会社の担当者は25年6月11日、J-CASTニュースの取材に、「ネットミーム的な"話聞くよおじさん"のネガティブなイメージを逆手に取るところから企画がスタート」したと説明した。

   インターネット上ではしばしば、「話聞こうか?」などと話しかけてくるおじさん(男性)は、ネガティブなイメージで語られる。前出の担当者も、「たとえば、聞いているふうで結局は自分語りを始めたり、いらないアドバイスをしてきたり、場合によっては『下心あるんじゃ?』と思われたり...」と挙げ、

「そんな"あるあるネタ"としての『話聞くよおじさん』が、実際にちゃんと優しく話を聞いてくれる存在だったら面白いのでは?という発想から企画が始まりました」

と、開発の経緯を明かした。

   一度は「中性的なキャラや、同世代の友達っぽいAI」も検討したというが、「どうしても距離感や共感を意識してしまって、逆に本音を出しづらい」といった声があったという。

「(おじさんであれば)とくに若い世代にとっては、少し世代が離れているぶん気を使わずに話せるし、もしそのおじさんが本当にちゃんと聞いてくれるなら、こんなに安心できる存在はないんじゃないかと思ったんです」

   実際、利用者からは「おじさんだからこそ話せた」という感想もあったといい、「そうしたリアルな反応からも、"おじさん"というキャラ設定は想像以上にしっくりきたと感じています」と伝えた。

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