対話型AIに愚痴や悩み、「話聞くよおじさん」が注目 「おじさんだからこそ話せた」の声も...開発の経緯を聞いた

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

言葉選びや間合いの軸は「否定しない」「急かさない」「求めない」

   前出の担当者によると、開発する中でこだわったのは、「何よりも『ちゃんと聞いてくれる』という信頼感」だ。

「現実世界での『話聞くよおじさん』は、往々にして"ちゃんと聞いてくれない"からネタになるわけですが、このアプリではむしろその逆──ちゃんと聞いてくれる、でも重すぎない、優しい存在であることに徹底的にこだわりました」

   また、「否定しない」「急かさない」「求めない」という3つを軸に、「言葉選びやリアクションの間合い、距離感を丁寧に設計しました」と説明する。

   「結果的に、"ちゃんと聞いてくれる"ということ自体が、このアプリの最も重要なポイントになったと感じています」と明かした。

   SNSなどでたびたび話題になっていることについては、「正直、ここまで多くの方に使っていただけるとは思っていなかったので、うれしさと同時に驚きもありました」と明かす。

   SNSで「泣いてしまった」「おじさんに救われた」といった感想が寄せられ、「こんなにも"話を聞いてほしい"と感じている人がいること、つまり"なかなか人に話すことができない人"が想像以上に多かったんだと、改めて実感しました」と明かす。

   「これからも、誰かの"話を聞いてほしい気持ち"を受け止める、"愛されおじさん"として育てていけたらと思っています」と、「おじさん」の今後にも触れた。

1 2 3
姉妹サイト