プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年6月17日にユーチューブを更新し、西武から金銭トレードで中日に移籍した佐藤龍世内野手(28)に警告した。「首脳陣はポイントゲッターになってほしいと思っている」佐藤は15日に西武から金銭トレードで中日に移籍。今シーズン、1軍での出場がなかったが、17日のセ・パ交流戦オリックス戦で「5番・サード」でスタメン出場し、2打数1安打1打点を記録した。西武時代の20年に、道路交通法違反が発覚するなど、私生活が問題視された。今シーズン開幕前のオープン戦中には、寝坊で遅刻したことが発覚し、首脳陣の信頼を失う形で3軍に降格した。成績面では、イースタンリーグで41試合出場し、リーグトップの打率.324をマークするなど、好調をキープしていた。中日は今シーズン、内野手にけが人が相次いでいることから、戦力補強として内野手でパンチ力のある佐藤を獲得したとみられる。高木氏は、今回の金銭トレードに関して「高橋周平がケガをした。石川(昂弥)がいるが心許ない。そういう意味で中日が取った」とし、チームの状況について次のように解説した。「最近、岡林(勇希)が頑張っていて、得点圏でも頑張っている。岡林が目立つようだと、苦しい。立派な働きはしているが、岡林がホームに帰ってくることにならないと。役割が違ってきている。佐藤龍世がいきなり打てるかどうかは分からないが、(首脳陣は)ポイントゲッターになってほしいと思っている」「今度は根性を据えてやらないと。チャンスは2度とないから」そして、佐藤の私生活について言及し、金銭トレードに至った経緯を推測した。「西武では素行が悪く、そういうことがあって3軍まで落ちた。はっきり言うが、(西武の首脳陣は)チームの今の勢いに水を差してほしくない。現状で十分だということで、金銭トレードになったと思う。佐藤に言いたいのは、せっかくチャンスをもらったのだから、何がいけなかったのかをしっかり反省した上で、中日に貢献してほしい」現役時代、横浜ベイスターズと日本ハムで14年間プレーし、引退後はDeNAのヘッドコーチを務めた高木氏。自身の経験を踏まえ、私生活に乱れがある佐藤に対して、次のように警告した。「はっきり言っておく。ちゃんとしっかり団体行動をとれ。輪からはみ出ると、また外される。今度は根性を据えてやらないと。チャンスは2度とないから」さらに、こう続けた。「私生活は不思議とプレーに出てくる。だから私生活から緊張感をもって過ごしてほしい。選手としては、すごく気持ちがあって『デッドボールでも(塁に)出てやる』みたいな強い気持ちを持っている。だけど、西武でもちょっと『おいた』があったように、はたから見ると緊張感がない。そういう行動をとる選手。十分に反省して、私生活でも緊張感をもって、私生活でも全力疾走で」富士大学出身の佐藤は、18年ドラフト会議で西武から7位で指名されて入団した。21年8月に交換トレードで日本ハムに移籍するも、22年11月に交換トレードで西武に復帰した。24年シーズンは、93試合に出場し打率.244、7本塁打、34打点を記録した。
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