VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営しているカバー株式会社が2025年6月18日に公式サイト上で、所属タレントに権利侵害行為を行った人物との示談が成立したことを報告した。
24年には252件の権利侵害行為に対応
20年頃から所属タレントへの迷惑行為や誹謗中傷に対して積極的に対応を行っているカバー。25年1月には、24年の1年間で、252件の権利侵害行為に対する対応を行っていることを明かしていた。
カバーは18日に「当社所属タレントに対する権利侵害行為への対応状況について」という文書を公開し、「複数名の権利侵害を行った人物(以下「対象者」)を特定し、示談が成立した」と報告した。
カバーによると、開示請求が裁判所に認められ、「対象者との間で、自身が行った権利侵害を謝罪し、損害賠償として金銭を支払い、また今後同様の行為をしないことを保証する旨の示談が成立いたしました」と明かした。
虚偽の情報流布から「会場爆破予告」まで...具体的に説明
カバーは、今回行われた権利侵害についても具体的に説明した。それによると、いずれもSNS上で、「タレントが取引先に対して不適切な行動を取っているという虚偽の事実を流布」「タレントがあたかも契約解除されたかのような画像を捏造して投稿」「タレントが取引先を中傷する内容の投稿を行ったかのような画像を捏造して投稿」といった事があったとのこと。
また、匿名掲示板で「タレントが実施するライブの会場を爆破する旨の投稿を行った」という人物もいたといい、いずれも開示請求で情報が開示されて特定に至ったと説明していた。
カバーは今後も誹謗中傷対策を続けていくといい、「ファンの皆様には、安心してタレントを応援していただくため、そしてタレントが健全に活動を続けられるよう、人を傷つけることのない健全な応援にご協力をお願いいたします」と呼びかけた。
さらに、「タレントの名誉を毀損する行為」「殺害予告・ストーカー行為等の攻撃的行為」「タレントのプライバシーを侵害する行為」「偽情報の拡散や『荒らし』などのタレントの活動を妨害する行為」を「固く禁止いたします」とし、「上記のような権利侵害行為を確認した場合、民事上の責任追及のみならず、警察へ相談等のうえ、刑事上も厳粛に対応してまいります」と警告していた。