「体毛が気になる」「からかわれる」8歳前後でも相談増
ではそもそも、以前はなぜ、キッズ脱毛の対応下限を12歳と設定していたのだろうか。堀田氏は次の3点を挙げた。
(1)本人による意志確認の適正年齢であるため→自分の意志を言語化し、医療行為の意味やリスクをある程度理解できる年齢の基準として設定。(2)施術に耐えられる年齢→施術時のストレス(長時間横になって施術を受けることや、レーザー照射による痛みなど)に耐えられ、医師や看護師との意思疎通が図れる年代。(3)ニーズ→二次性徴を迎えていることが多い年代で、中学進学を期にご相談いただくことが多かったため。単純に従来は12歳未満のニーズが多くなかったこともあり、12歳を一つの目安としていた──という。
8歳に引き下げた理由は下記のように説明している。
(1)低年齢層からの相談増加→8歳前後でも「体毛が気になる」「からかわれる」などの相談が増加しており、ニーズが明らかになってきたため。早い方だと二次性徴も始まり、体毛の変化も生じる年代であるため。
(2)医療レーザー機器の安全性向上→最新レーザー機器の冷却機能や出力調整の精度向上により、敏感肌の小児にも安全に施術ができるようになっているため。照射時間も短くなり、痛みも少なくなったことにより施術時のストレスが減ったこともあり、より低年齢でも受けやすくなった。