「反抗期的な行動も成長過程の一部として...」
同センターは、調査の結論として「今回の調査結果から明らかになったのは、『中学受験=子どもが荒れる』という単純な図式は成り立たないという点です」と説明した。続けて、下記のようにも総括している。
「たとえ学習負荷や通塾頻度が高く、保護者にとって精神的負担が大きい状況であっても、親子の対話が保たれ子どもが心理的に安心できる家庭環境であれば、顕著な反抗的態度にはつながらない傾向が見受けられました。
また、反抗的とされる子どもの言動も、その評価には保護者側の主観が関与しており、保護者自身のストレス状態や受け止め方が行動解釈に影響を与えている可能性も指摘されます。
したがって、子どもの反抗的態度を抑制するためには、親の関わり方や家庭の空気のあり方が極めて重要であり、反抗期的な行動も成長過程の一部として柔軟に受容する姿勢が求められるといえるでしょう」