管理会社との連携で伝えた「静かな最終警告」
吉川さんはアパートの管理会社に状況を相談した。最初は「駐車禁止」の張り紙が出されたという。
しかし効果が見られず、続いてカラーコーンが設置されたものの、それすらもわざわざどかして車を止める始末だった。
「驚いたのは、動かしたカラーコーンを戻さないことです。風にあおられて転がっているのを見たときは、嫌がらせかと思うほどでした」
やむを得ず吉川さんは、自費でカラーコーン用のおもりを購入。これでもう動かせないだろう――と期待したのだが、それでも無断駐車は続いた。
「もう、呆れるしかありませんでした。注意のメッセージも、視覚的な対策も、まったく効果がなかったんですから!」
そして、再度管理会社と協議をした結果、ついに「最終手段」が下される。
≪今後、無断駐車が確認された場合は、警察に通報いたします≫
該当する住人への通達とともに、正式に「警察への通報OK」という許可が下りたのだ。