衆院選は不出馬→参院選に党公認の裏金議員も
裏金問題を巡る処分も、既に形骸化し始めている。2024年10月の衆院選では、自民党は裏金問題に関与した46人に対しては非公認、または公認されても比例重複立候補を認めない措置を取った。
アイヌ民族や在日コリアンへの差別的言動を繰り返していたことでも知られる杉田水脈氏も、この影響で衆院選は不出馬に。だが、それからわずか1年足らずで、今夏の参院選では自民党公認で比例区から出馬することが決まっている。
他にも参院選には、元五輪相の橋本聖子氏ら裏金問題に関与した議員が自民党公認で出馬する。これらの動きに対し、立憲民主党の小沢一郎衆院議員は自身のX(旧Twitter)で「今回の参院選で自民党は大勢の裏金議員を公認。『国民はもう裏金なんて忘れてるよ』と言わんばかり。国民は馬鹿にされている」と激しく非難した。
忘れた頃に不祥事を起こした議員を復帰させるやり方は、果たして通用するのか。都議選で顕在化したことで、その余波が参院選にどこまで及ぶのか注目だ。