2025年からメジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースに移籍した佐々木朗希。大きな期待を背負っていたが、ここまで8試合に登板して1勝1敗。5月13日からは故障者リストに入り、登板が途絶えている。
さらに、一部では「今季の復帰予定なし」という報道も出ている。
佐々木朗希に何が起きているのか。現地米国の報道を中心に追ってみよう。
メジャー移籍前は抜群の評価だった
かねてよりメジャーリーグ志向の強かった佐々木朗希は、2024年5月26日付の「ワシントン・ポスト」で「佐々木はできるだけメジャーリーグに早く行きたいと強く願っている」と報じられた。
メジャーリーグでは、25歳未満またはプロ6年目未満の海外選手を獲得する場合、マイナー契約となり、契約金と年俸に制限がかかる。つまり、当時所属していた千葉ロッテマリーンズに支払われる移籍金も少なくなる。
それでもロッテは、佐々木の意向を尊重し、23歳での移籍を容認した。
ドジャース加入が決まると、大谷翔平や山本由伸と比較しても若いことから、「本格的な将来のエース候補」(Just Baseball)「すでに世界最高のスプリットかもしれない」(MLB.com)など、各メディアがそのポテンシャルに期待する記事を掲載した。
シーズンが始まり、佐々木は25年3月19日、東京ドームで行われた開幕第2戦のシカゴ・カブス戦に先発し、メジャーデビューを果たす。