夏――。猛暑時の停電が心配だ。ひとたび停電が起きると、熱中症のリスクも高まる。地震や台風、豪雨などの災害に備えて、「ポータブル電源」は欠かせない防災グッズとなりつつある。
その一方、夏のレジャーシーズンでは、キャンプや車中泊などをより楽しむためにも、「ポータブル電源」は用意しておきたいアイテムといえる。
そうしたなか、BLUETTI(ブルーティ)は2025年7月1日、日本市場向けのポータブル電源「AORA(アオラ)」から「AORA V2シリーズ」と、高性能バックアップ電源「Apex 300」を発売した。
「AORA V2シリーズ」からは、小さなボディで持ち運びに便利な「AORA 30 V2」、大容量のバッテリー容量ながらコンパクト設計の「AORA 100 V2」の2種が登場。日常生活にもより馴染むサイズ感、カラーバリエーションを展開する。防災用途やアウトドアシーンにくわえ、自宅でのスマホやパソコンの充電、ベランダや庭などで電源を必要とする日常のシーンなど幅広い場面で活躍する。そして、高性能バックアップ電源の「Apex 300」は、家庭のみならず事業者にとってもさまざまなシーンでの電力確保で存在感を発揮しそうだ。
SNSやユーザーの声から改良、改善
BLUETTI初となった日本市場向け「AORA」シリーズは、「ユーザーと共につくるプロダクト」を掲げて25年3月に新たに投入し、高評価を得ているモデルだ。「日本の暮らしに、最適なパワーを。」をコンセプトに、省スペース設計や直感的な操作性、日本の住環境にあうデザインが特長だ。
『家電批評』(晋遊舎)25年5月号では、1kWh(キロワットアワー)クラスのポータブル電源カテゴリーで、最高得点の「51点」を獲得し、Best Buy第1位に選出されるなど話題になった。
新たに投入する「AORA V2シリーズ」は、SNSや実際の利用者から寄せられたフィードバックを分析して開発。たとえば、「もっと軽く、もっと使いやすく」、「避難所でも安心できる落ち着いたカラーが欲しい」といったアイデアを反映したという。
ほかにも、24年1月の能登半島地震での支援活動を通じて、被災者から寄せられた「安心できる色がほしい」「女性でも運べる重さが理想」などのリアルな声も参考になった。
こうした声を取り入れ、「AORA V2シリーズ」は重量設計、操作性を改善、新たなカラーバリエーションに爽やかで落ち着いた「ミントグリーン」をくわえ、「グレーブラック」と2色のカラーを展開する。自宅のインテリアにも馴染む、おしゃれな見た目がポイントだ。
それぞれの製品の特長を見ていこう。