比例代表での立候補を予定していた参院選(2025年7月3日公示、20日投開票)で、国民民主党から公認が見送られた山尾志桜里氏が7月1日、無所属で東京選挙区からの出馬を報告した。
「中道政治を諦めてはならないという決意は一層固まりました」
山尾氏はXに「夏の参議院選挙、無所属で東京選挙区から出馬を決意しました」と投稿し、単独で出馬会見を行った。その後、「記者会見でお話しした内容をまとめたnote、お読み頂けたらありがたいです」としてnoteに詳細をつづった。
「中道の信念で政治を動かす」と題したnote記事では、出馬の理由について、「左右両極の分断が進む日本で、中道の信念を貫きながら政治を動かす」「国民民主党からの公認取消以降も、この信念に揺らぎはありませんでした。むしろ、中道政治を諦めてはならないという決意は一層固まりました」と説明。
「この参議院選挙に出馬するか否かについては自問自答を続けており、率直に言って、完全無所属の選択には勇気も必要でした」としつつ、「無所属であっても議員活動を通じて社会に貢献することは可能であると確信するに至り、人生の過半を過ごし、今も暮らす東京選挙区での出馬を決断いたしました」とした。
訴えたいテーマには「皇室と憲法」を挙げ、「私が立憲民主党を離党した契機のひとつは、憲法議論の提起でした。私が国民民主党から公認取消を受けた契機のひとつは、女性天皇議論の提起でした」との認識を示した。
「2つの提起と4つの政策」を訴えた山尾氏は、「第一の提起は、『国民の支持に支えられた安定的な皇位継承』のための女性天皇容認」「第二の提起は、『国民の意志に支えられた強い安全保障と統制』のための憲法9条2項改正」と説明。
政策面では、外国人土地取得規制やスパイ行為防止法などの安全保障関連に加え、「保育の質』の問題、児童虐待、待機学童問題なといった子育て政策、刑事手続きの見直し、人権外交の推進も掲げた。