頭痛が熱中症によるものはどうかを見分けるポイントは
では、起きている頭痛が熱中症によるものかどうかは、どのように判断すればよいのだろうか。
谷口医師は、「結論から言うと、原因の診断は医師にしかわからない」とする。熱中症であったとしても、「例えば、脳の動脈瘤が元々ある人は、熱中症によって血圧が上がってそれが破裂しつつある可能性もある」とし、「安易に素人判断はしない方がいい」と警鐘を鳴らした。
谷口医師によると、見分けるポイントは「思い起こして、暑いのと頭痛とがリンク」するかどうか。半日程度たった後に症状が出ることもあるという。また、熱中症では頭以外にも「唇の周りや筋肉・関節など、体中が痛くなります」とした。
頭痛が起こるほどの熱中症は「けっこう重症」とし、「涼しいところで休んで水分補給しても頭痛が治らない場合は病院に行っていいです。全然躊躇しなくていい」と呼びかける。熱中症の初期症状としては、だるい、食欲がない、足をつるといった「熱あたりの症状」とした。