プロ野球巨人の元ヘッドコーチで野球解説者の元木大介氏(53)が、2025年7月6日にユーチューブを更新し、巨人・小林誠司捕手(36)の必要性を説いた。「ベテランというのは必要になる」巨人は昨オフに、ソフトバンクからフリーエージェント(FA)で甲斐拓也捕手(32)を獲得。今シーズンは、ここまで甲斐が正捕手を務め、岸田行倫(28)、大城卓三(32)、小林らが、併用して起用されている。6月7日のセ・パ交流戦・楽天戦から、甲斐、岸田、大城、小林がベンチ入りし、捕手4人体制をとっていたが、打撃不振の大城が7月4日に出場選手登録を抹消され、2軍に降格した。小林は今シーズン7試合に出場し、打率は1割8分2厘と振るわないが、6月20日の西武戦では、攻守にわたっていぶし銀の活躍を見せた。先発マスクをかぶった小林は、先発・赤星優志投手(26)を巧みにリードし、西武打線を1点に抑えた。打撃では、1-1の同点で迎えた6回。2死2塁のチャンスに、センター前にタイムリーヒットを放った。バットの先でとらえた打球は、センターへのポテンヒットとなり、これが決勝点となって2-1で勝利した。チームは、セ・パ交流戦は11位と低迷し、7日時点で首位・阪神とは8ゲーム差。7月に入っても厳しい戦いを強いられている状況の中、元木氏は、「ベテランというのは必要になる」とし、その理由について説明した。「小林が守ると、グッと締まるときがある」「誠司が(西武戦で)活躍できたのは、2軍に落とされて腐らないで、暑い中、一生懸命やっていたと思う。だから結果が出た。8回、9回にあいつが守ると、グッと締まるときがある。甲斐と違って、誠司は堂々としている。打席に入るときより、プロテクターを付けている方が堂々としている。堂々としているのがみんなに伝わる。みんな分かるからチームの流れもよくなる」コーチ時代、小林とともにペナントレースを戦った経験を持つ元木氏。試合にかける小林の情熱について、コーチ時代の経験に基づいて語った。「誠司自身、試合が終わってからの喜んでいる姿。あいつが9回最後のバッターを抑えたときのポーズは、本当に1試合1試合にかけている『今日は良かった』というガッツポーズが出る。三振を取ったときも、ガッツポーズをしてピッチャーに駆け寄っていく。1試合1試合かけている姿が、あのガッツポーズになると、コーチの時から見ていた」小林は6日に本拠地・東京ドームで行われた広島戦でスタメンマスクをかぶり、先発・赤星を好リード。チームは2-3で逆転負けを喫したが、安定感ある小林のリードが光った。チームは8日からリーグ5位・中日と2連戦。11日から敵地・横浜スタジアムで4位DeNAとの3連戦を控える。
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