2025年6月27日、観測史上最も早く梅雨が明けた近畿地方。大阪・関西万博の会場も本格的な夏が到来した。
J-CASTニュースの記者が7月5、6日の両日に会場を訪れ、気になる暑さについて来場者に話を聞いた。
入場ゲートは日除けとなる場所がない
万博会場で記者は、給水スポットに多くの人が集まっているのを目にした。場内には、32か所の給水スポットが設置されている。7月6日は大阪市で最高気温34度を観測。西日が差し込む16時頃に実際に記者が並んでみると、給水するまでに13分ほどかかった。横には複数の自販機が設置されてはいるが、給水スポットと比べ、利用者は多くなかった。
給水スポットを利用した人に話を聞くと「自販機は180円するので高いイメージ。例えば180円のペットボトルを1日で5本買うと900円になる」と話してくれた。「実際に並んでみると10分以上待った。暑くて熱中症になるかと思ったので、次はお金がかかっても自販機で買いたい」という声もあった。
また、「給水スポットの中でも、水がぬるいところと冷たいところがあるんです。あまり利用者がいないからか、西ゲート付近の水は冷たかった」(仙台市から万博初来場の70代男性)と教えてくれた人も。
この男性は、朝9時から会場に入るため、7時半から会場の入場ゲートに並んだという。日傘を差して対策していたが、「入場ゲートは日除けとなる場所がなく、動きがあまりなかったので、一番暑さを感じやすかった」。
入場ゲートの暑さは深刻だ。記者が7月6日の午前10時に予約をし、9時50分頃から入場まで10時30分頃まで並んでみると、満員電車のように身動きが取れない状態で、汗が止まらなくなり、持っていたハンカチはびしょ濡れになってしまった。ゲートが開くまで動かず、オープンしても少しずつしか動かないため、暑さを感じやすい印象。万博協会では日傘のレンタルを開始しているものの、水分補給などの熱中症対策が必須だと実感した。