明治の人気ブランド「果汁グミ」1袋に入った1個1個が変わり果てた形状になっている――。2025年7月上旬、SNS上でその写真が大きな注目を集めた。この写真を見ると、個々のグミが1つの大きな塊へと変形している。写真を紹介した投稿に対し、他の種類のグミでも同様の現象になったことがあるという報告するユーザーも相次いだ。このように変形したグミは食べても大丈夫なのか。明治の広報部に聞いた。グミが一体化する原因は?話題になった7月9日のX投稿では、「果汁グミ温州みかん」の袋と一体化したグミの塊が写真に写っている。14日までに18万超の「いいね!」を集めた。その他の投稿では、ブルボンの「フェットチーネグミ」やカバヤ食品の「タフグミ」などでも発生したという。1個1個のグミが一体化する原因は何か。SNSの写真について、明治の広報部は、「高温にさらされた後に再度冷やされたことで、一度グミが溶けて固まったと推測されます」と説明する。広報部によれば、グミが高温で溶ける主な原因は、グミの主成分である「ゼラチン」の特性にある。このゼラチンは、水分を取り込んでゼリー状になり、冷却・乾燥されることでグミの形を保つ。だが高温になると、ゼラチンの分子間の結合が弱まって溶け始めるという。グミにもよるが、35度を超えると徐々に溶け始めるものもある。そのため、「夏場は高温になる場所が多くなりますので、直射日光および高温の場所を避けて保存していただければと思います」と説明している。高温下で溶けて再び固まったグミを食べても、健康上の問題はないという。だが形状が大きい場合は、「喉つまり」に注意してほしいと、広報部。また、通常の商品に比べ、風味や色調が変化する可能性もあるという。「販売時の形状に、形や風味もこだわって作っているものなので、そちらにておいしく召し上がっていただきたいです」一方、明治は「果汁グミ」をアレンジしたレシピを公式サイトで公開している。果汁グミをヨーグルトに添えたり、高温で溶かしたものを使ってラッシーにしたりするものだ。広報部は、「アレンジしてもお楽しみいただければと思います」としている。
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