LINEヤフー担当者は感謝を示すも「ルールと節度」を呼びかけ
SNS上での大きな反響について、LINEヤフー担当者は、「驚いているのが率直な感想」だと取材に明かした。また、天気以外の話題を投稿する動きがあることについて、次のように説明した。
「『みんなの投稿』については、天候や季節の移ろいを共有し合うことで、天候の備えへの判断材料としていただく場の意味合いで提供を開始しました。そのため、その話題以外の投稿に関しては、本来想定した用途からは異なっている側面はあります」
この機能では、「利用のルール」の確認を促す表示が投稿時に出る。その中には投稿が禁止されている内容もあり、「虚偽の投稿」も、そのひとつだ。例えば、「(台風接近で大雨、強風など明らかな荒天にもかかわらず)今は晴れているので田んぼを見に行っても大丈夫」といった内容だ。
そのほか、「イタズラの意図がくみ取れる投稿」も禁止。この一例として、「明日、東京に隕石が落ちます」という投稿を挙げている。さらに、人を不快に感じさせたり、悪質なリンクを掲載したりする投稿なども禁止している。
担当者は取材に対し、「ユーザーの皆さまには、ぜひ今後とも当社が定めるルールと節度を守った上でサービスをご利用いただきますようお願いいたします」と呼びかけている。また、誹謗中傷や虚偽などの明確に不快を与える投稿は、見つけ次第削除するとも説明した。
一方、「新たにご利用いただけるユーザーが増えていることはとてもありがたく思っています」と、利用者に感謝もしている。先述した「体感気温」「アイス」などのテーマを設けたのは、毎日アプリを通じて天気の変化や季節を楽しんでもらうためだとし、「楽しんで使っていただいていることは嬉しく思っています」と強調する。
しかし、「これまで本来用途で利用いただいている方の中には、天気や季節などの本来の使い方以外の投稿に困惑している方がいらっしゃるのも事実です」という点についても指摘している。
担当者は、今後の方針について次のように説明している。
「現状を慎重に見極めて判断したいと考えています。具体的にはこれから検討していきますが、利用ルールの見直しなどの検討可能性はあり得ます」