運営会社も「驚き」、「Yahoo!天気」の利用法が想定外すぎる 殺伐SNSで重宝される「脱力感」

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殺伐としたSNSに「飽き飽き」する人たち

   「Yahoo!天気」アプリに実装された「みんなの投稿」の本来の用途から外れ、日常的なコメントが投稿されていることを多くの人々が面白がる背景には何があるのか。

   ITジャーナリストの井上トシユキ氏は7月15日、批判や誹謗中傷などが広がっている殺伐とした昨今のSNSの状況に飽き飽きしている人たちが、素朴に共感できるコミュニケーションに共感を示す風潮があると指摘する。

   ネット掲示板「2ちゃんねる」の文化にも、議論が白熱しているスレッド内で「お腹が空いた」というコメントが出てきて、ほかのユーザーが「チャーハン作るよ!」というアスキーアート(AA)が貼る流れがあったという。

   こうした過去の事例から、今回の「Yahoo!天気」アプリの流れは、「昔からあるネット的な振る舞いだ」と井上氏は述べる。また、日常的なコメントが面白さを増す理由についても次のように分析した。

「本来なら豪雨や落雷など緊張感のある状況で情報共有するべきアプリで、本来の目的から逸脱する使い方をする人はいないと多くの人が思っていた中で、『腹減った』みたいな日常的なコメントがあって、脱力感を感じて、面白さが増したと思います」
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