転職してわずか2カ月で辞めて再び転職活動→不採用続きに 納得の転職、ポイントは?【専門家が解説】

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ネガティブだと捉えられるかもしれない過去を伏せても、企業は見抜く

   しかし、2カ月での離職は職務経歴書を見ればわかること。それでも書類選考を通過しているため、「面接」に問題があると考えられました。そこで、私と「模擬面接」を行い、前職の離職理由を尋ねてみると、マイナス印象を持たれた可能性があるポイントが浮かび上がりました。

●後ろめたい部分を早口で話し、すぐに別の話題に切り替えようとしていた
●転職理由をきれいなものにとりつくろおうとしていた

   私はAさんにこう伝えました。

「企業から『自分のネガティブな部分から目を背ける人』と思われたのもしれません。Aさんは前回の転職活動を振り返りっているのですから、それを素直に伝えませんか? 反省した上で、今回の転職で何を大切にしているのか、これから何を目指していくのかをしっかりと伝えましょう」

   それから面接に臨んだ企業で、Aさんはすべて内定を獲得。その中から選んだのは、学べる環境を望んでいるAさんの志向を理解し、「ゆっくりでいいから、一つひとつ経験の幅を広げていってほしい」と言ってくれた企業です。事業の安定性や勤務地などの条件も含め、「絶対にここで働きたい」と思える、満足度の高い転職となりました。

   Aさんが選んだ企業は約100名規模のメーカーです。バックオフィス職として、Aさんが望むとおり幅広い業務を経験しやすい規模であるといえるでしょう。

   なお、採用競争が激しくなっている近年、採用に苦戦しがちな中小企業では、入社してくれた人を大切にし、丁寧に育てていこうとする傾向が強まってきたと感じています。このメーカーもまさに、Aさんに期待し、大切に育てていきたいという思いが感じられました。

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