参政、国民民主が躍進し自民・公明の連立与党が過半数割れ 参院選で進んだ多党化はどこへ向かうのか

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「手取り」「ファースト」で人気の政党に次の具体政策が見えない

   日本はどうか。「手取り」と「日本人ファースト」で、一気に議席を増やした国民民主党と参政党に、次の段階に向けた動きはまだ見えない。選挙中から、政権交代ビジョンを示すこともなかった立憲民主党も、多党化時代への準備は、まだこれからのようだ。

   自民党と社会党の「55年体制」が30年前に終わり、いまの自公と旧民主党、維新などとの政策的な距離は、確実に縮まっているとされる。トランプ米大統領の高関税政策など「反グローバリズム」や「ポピュリズム」に対抗する、共通認識をどう構築するか。税制や社会保障などの長期課題を議論する「与野党連絡会議」などの具体的な提案(牧原出・東大教授)も出始めている。

(ジャーナリスト 菅沼栄一郎)

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