大阪鶴見署「今後は、対策を強めていく」
この店舗では、英語、中国語、日本語で、「お店の駐車場は、使用禁止になります。次回は、警察に通報します」といった内容を書いた貼り紙を出しているという。責任者は、「上からOKが出れば、勝手に止めた車にはチェーンをかけるなどの対策もしようと思っています」と明かした。
こうした状況について、大阪市や警察は、どのように考えているのだろうか。
市建設局の中浜工営所は7月23日、取材に対し、中国物産販売の2店が朝市を運営しているとして、こう話した。
「歩道で、野菜や食品を売る人たちがいます。コロナ禍で落ち着きましたが、最近また多くなってきました。路上に段ボールやプラスチックケースを置いて販売しています。定期的に巡回して、5、6人はいるのを確認しました。注意しますと、いったんは引き下がりますが、戻って来るようです。これらの人たちと2店との関係は把握していませんが、2店では、『ルールを守るようにさせます』とは言っています。今後どうするかは、今検討しているところです」
路上販売などについて、鶴見署は同日、取材に対し、こう答えた。
「数十年前から、中国の物産がたくさん並び、食材を買い求める客が来ていました。路上販売は違法ですので、一斉取り締まりを行った結果、かなり減りましたが、それでも集まって来るようです。中国系が多いですが、客は日本人も来ます。路上販売は、注意して撤去してもらい、警告しています。違法駐車には、カラーコーンを置いて、日曜日の早朝からピークが終わる10時ごろまで警察官を配置しています。今後は、対策を強めていくことを検討しています」
中国人らで朝市を運営しているという物産店のスタッフは同日、取材に応じて、もう1店は親類がやっていると明かした。路上販売や違法駐車については、こう説明した。
「路上販売は、市の建設局に看板を立ててもらって、『止めて下さい』と呼びかけています。中国の方は顔見知りですので、それしか言えません。警察は、毎週出動して、違法駐車の取り締まりをしています。警察とも連携していますが、それでも限界があります」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)