「野球の神様、ベースボールの神様も同じことを思うんじゃないか」
大久保氏は、プロ野球の元監督という視点から、大谷の申告敬遠について持論を展開した。
「大谷選手の(9回の)最終打席、目を疑いました」と驚きを隠さず、「1点差で負けているドジャース。1点差で勝っているツインズ。(ムーキー)ベッツ選手が1塁にいてツーアウト。申告敬遠?ちょっと待てと。データ野球というけど、こんなの初めて見ました」と語り、こう続けた。
「1点差でランナーを2塁に進めてしまう。いくらツーアウトとはいえ、1本のヒットで同点になる。外野の間を抜ければ、大谷選手は足が速い。逆転のランナーになる。メジャーリーグの方に失礼だが、この作戦はない。絶対にバチが当たる。次のバッターも、その次のバッターも『なめるなよ』となる。選手が本気になった時は強い」
大久保氏は、大谷の次の打者ルイーズの気迫が、相手投手に伝わり四球につながったと指摘。結果的に、大谷の申告敬遠がドジャースに勝利を呼び込んだとし、次のように試合を総括した。
「ひとつの作戦としては、監督がやることはどれも正解だが、僕の中では残念な作戦。これ絶対バチが当たる。野球の神様、ベースボールの神様も同じことを思うんじゃないかなと思ったら、やはりそういう結果になった。データはあるが、長年守ってきたセオリー。相手に敬意を払っていない」
ドジャースはこの日の勝利で、ツインズに2勝1敗と勝ち越し。37号を放った大谷は、本塁打争いでリーグ単独トップに立った。
Freddie Freeman walks it off for the @Dodgers! pic.twitter.com/if7TgcUNDJ
— MLB (@MLB) July 23, 2025