プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年7月24日にユーチューブを更新し、前半戦を3位で折り返した巨人の「誤算」について、岡本和真内野手(29)が戦線離脱してから「完全におかしくなった」と指摘した。「岡本ひとりじゃどうしようもない」巨人は前半戦を42勝44敗3分け、借金「2」のリーグ3位で折り返した。首位・阪神には10ゲーム差をつけられ、2位DeNAを0.5ゲーム差で追いかけている。高木氏は、今シーズン巨人が出遅れた要因について、「巨人がおかしくなったのは、岡本がいなくなった。これから完全におかしくなった」と指摘した。チームの主砲・岡本は、5月6日に東京ドームで行われた阪神戦の守備で左ひじを痛め戦線離脱した。長期離脱を余儀なくされ、前半戦を棒に振った。主砲を欠いたチームは、得点力不足に陥り、岡本の離脱は打線に大きな影響を与えた。このような状況の中、高木氏は「(岡本の)穴は埋まらないと分かりながらも、埋めていかなくてはいけないという。もがき苦しんでいる」とし、次のように持論を展開した。「だけど、そこには(エリエ)ヘルナンデスとか、岡本ひとりじゃなくて、(トレイ)キャベッジとか、計算に入っていた選手がいる。あとは坂本(勇人)とか、長野(久義)とか。ある程度ベテランが支えてくれながら、みたいなことは考えていたと思うが、全部当てが外れている」そして、こう続けた。「ヘルナンデスは2軍の試合に出ていて笑っていた。笑っている場合じゃないから。上(1軍)どんな火の車になっているか。キャベッジも体調を壊している場合じゃない。岡本がいればと思うかもしれないが、岡本ひとりじゃどうしようもない。岡本がいれば多少は楽かもしれないが、他に揃わないといけない役者はたくさんいる」「4番は丸でいい。増田陸は5番とか6番」岡本が戦線離脱してから、トレイ・キャベッジ(28)、丸佳浩外野手(36)、吉川尚輝内野手(30)らが4番に起用された。7月に入ってからは、若手の増田陸内野手(25)が4番で起用されることが多くなった。高木氏は増田が打線を引っ張る形の現状について、元ヘッドコーチの経験から、こう語った。「クリーンナップというのは、それなりの格がある人。経験がある人。そういう人がいいかなと思う。増田陸もものすごく頑張っているが、頑張っているついでに4番を打たされたら負担だと思う。もうちょっと違う形で頑張らすためには、4番は丸でいいと思う。今出ているメンバーの中でいえば。そうしたら、増田陸が5番とか6番でもいい」そして、投手陣の「誤算」は、エース戸郷翔征(25)の名を挙げた。昨シーズン12勝を挙げた戸郷は、今シーズン開幕から調子が上がらず、ここまで2勝6敗、防御率5.24。6月23日に今シーズン2度目となる2軍落ちをした。スポーツ紙の報道によると、30日の中日戦での復帰先発が予定されているという。スタッフから「後半戦は戸郷投手にかかっていますよね?」と問いかけられると、高木氏は「(チームの)キーはずっと(戸郷が)持っている。彼がどういうピッチングを見せてくれるかによって、チームが立て直るのか、余計傾くのか。エースはそういう存在だから。覚悟を持って(1軍に)上がってきてほしい」と語った。後半戦の初戦は、26日の広島戦となる。マツダスタジアムで行われる先発は、巨人が横川凱(24)、広島は森下暢仁(27)が予定されている。
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