左肘の靭帯損傷から1軍復帰間近の巨人・岡本和真にメジャー球団から熱視線が注がれている。米国野球界の注目度は高い2025年シーズン、岡本は春先から打撃好調で32試合出場し、打率.308、8本塁打、25打点の好成績をマークしていたが、5月6日の阪神戦(東京ドーム)で一塁守備の際に、走者と交錯して負傷交代。長期離脱でリハビリに打ち込んでいた。再発を防ぐためにも焦る気持ちを抑えて調整しなければいけない。7月3日のイースタンリーグ・ロッテ戦(ジャイアンツタウンスタジアム)で実戦復帰すると、初回2死二塁で適時二塁打を放つなど、バットが振れている。8月中の1軍復帰を目指すことになるが、今オフはポスティングシステムでメジャー挑戦の可能性があり、米国野球界の注目度は高い。「三塁と一塁の守備能力が高い」ア・リーグ球団の関係者は「岡本は一番見たい選手です。本塁打王を3度獲得し、6年連続30本塁打をマークと長距離砲として安定してパフォーマンスを発揮しているだけでなく、三塁と一塁の守備能力が高い。メジャーでは打撃だけでなく、守備もレギュラーをつかむために大事な要素になります。元気に1軍でプレーしている姿を見たいですね」と声を弾ませる。不動の4番の復帰はチームにとっても大きなプラスアルファになる。現在2位で首位・阪神とは大きなゲーム差をつけられているものの、5位・広島まで大混戦になっている。連勝を積み重ねてCS争いから抜け出し、阪神との差を縮められるか。岡本の活躍が大きなポイントになりそうだ。(中町顕吾)
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