「被害者のプライバシー、心のケアを一番に考えてほしい」
広陵高校にSNSなどで誹謗中傷や爆破予告が殺到し、無関係な生徒への嫌がらせが広がっていることについても、こう指摘する。
「SNSには、たしかによくない面はありますけど、見方によっては、高校側とか高野連側が隠蔽しようとしてきた面もあるし、十分に調査が行われなかったから、どうしても最後に変えるには、SNSに被害者側も頼らなければいけなかったのかもしれない。そう考えると、いま急に風向きが変わって、加害者側を含めた学校側がかわいそうだみたいな空気もありますけども、まずは被害者の子のプライバシーであるとか、心のケアを一番に考えてほしい」と心配した。
斎藤准教授はマルクス経済学研究などの業績で日本学術振興会賞を受賞するなど気鋭の学者で、情報番組のコメンテーターとしても、衰退する日本の政治や経済に警鐘を鳴らし続けている。そして、高校野球に対しても厳しかったというわけだ。
(シニアエディター 関口一喜)