学歴詐称疑惑が問題となっている静岡市伊東市の田久保真紀市長が、2025年8月13日に伊東市議会の百条委員会で、議長や副議長に対し「卒業証書」だとするものを「チラ見せ」ではなく「約19.2秒」見せたと主張した。この「約19.2秒」発言に、SNSで注目が集まり、「20秒じゃあかんかったん?」などの反響が寄せられている。
「約19.2秒ほど見ていただいたと...」会場では失笑も
田久保氏をめぐっては、市の広報誌に平成4年(1993年)に東洋大学法学部を卒業したと記載していたが、卒業していないとする投書が市議会に寄せられたとして問題になった。その後、田久保氏は大学を除籍となっていたことが明らかになった。市議会ではこの問題に関し百条委員会を設置し、田久保氏が「卒業証書」だとしているものの提出を求めたが、田久保氏はこれを拒否する状況が続いている。
13日の百条委員会で田久保氏は、「事実関係といたしましては、私が卒業していない、そして除籍であるという事実を知りましたのは 6月28日に大学に出向いたときになります」と、以前からの主張を繰り返した。
議長は田久保氏が「卒業証書」だとするものを「チラ見せ」したとしているが、百条委員会では議員がこれに関し、なぜしっかり見せなかったのかを問う場面があった。田久保氏は、
「(議長の)求めに応じまして協力という形でお示しをいたしました。その際には、報道であるような『チラ見せ』といった事実はありませんで、私といたしましては、こうやって私の方で手で提示をいたしまして、約19.2秒ほど見ていただいたと記憶しております」
と回答した。「約19.2秒」と細かい数字が出た際には、会場から笑いも漏れた。