長年、政治に裏切られてきた感覚
参政党で最も目立った主張は「日本人ファースト」だったが、それが最大の支持要因とは限らない。
『朝日新聞デジタル』2025年7月20日の記事で、ルポライターの安田峰俊氏は「国民のなかにおける『うっすらと非知性・反知性的なマインド』を持つ現役世代層に刺さった」と分析している。
そうした層に参政党が支持された理由を「『わかりやすい』『自分たちに向け発信している』とみなされたため」ではなかったか、と述べた。
氷河期世代は長年、政治に裏切られてきたという感覚を抱いてきた。
参政党は既存政党とは異なる存在として、この層に感情的同感を呼び起こした。
支持は単なる政策選好ではなく、世代経験と文化的背景に根ざした感情的な選択だったと言える。
この構造を理解することは、今後の日本政治を読み解く上で重要な手がかりとなるだろう。