自信がないまま転職活動を始めてもいいのか? 少しずつ「自分の強み」が見えてくるから大丈夫【専門家が解説】

「全部を一人で抱え込まなくていい」

   Aさんが今回の転職活動を通じて得た最大の学びは、「全部を一人で抱え込まなくていい」ということでした。

「転職するかどうかは最終的には自分で決めること。でも、『自分の市場価値を知りたい』『自信をつけたい』と思うなら、誰かと話してみるのもアリだと思います」(Aさん)

   年収は約50万円ダウンしましたが、企業にはリモートワーク制度があり、生活の変化に応じて働き方を柔軟に変えられる可能性があることが、入社の決め手となりました。

   そして、「自分の強みや価値観に気づけたこと」「納得感のある選択ができたこと」が、Aさんにとっての大きな成果だったといいます。

「最初は本当に不安でした。でも、まずは始めてみたことで、少しずつ自分のことが分かってきた。今は、"あのとき一歩踏み出してよかった"と思っています」(Aさん)

   Aさんのように、自信がないまま転職活動を始める人は少なくありません。だからこそ、完璧を求めすぎず、まずは誰かに相談してみること。自分のことを言葉にしてみること。その積み重ねが、納得のいく転職につながっていくのかもしれません。



【プロフィール】
キャリアアドバイザー 西山知壱/新卒では他社へ入社し、リクルート(現インディードリクルートパートナーズ)に転職。やりたいことが明確でなかった頃にお世話になったキャリアアドバイザーとの出会いをきっかけに、「人の人生を好転させるような気づきを提供したい」との思いから入社を決意。現在は求職者一人ひとりに寄り添い、キャリア選択をサポートしている。

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