米ボクシング専門メディア「ボクシングニュース24」(ウェブ版)が2025年8月17日、WBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国、28)に対して、「井上と対峙するに値するパフォーマンスではなかった」と辛辣に評した。採点は118―110、117―111、115―113で王者を支持ボールは8月16日にサウジアラビアで、WBA同級5位サム・グッドマン(オーストラリア、26)と対戦し3-0の判定で勝利し、3度目の防衛に成功した。採点は、3人のジャッジが、118―110、117―111、115―113でそれぞれボールを支持した。無敗同士(ボール22勝13KO1分け、グッドマン20勝8KO)の1戦は、王者の強打が不発に終わった。身長157センチと、フェザー級において小柄な王者・ポールだが、パワーには定評がある。一方の挑戦者グッドマンは、1階級下のスーパーバンタム級から上げてきた選手で、前評判では、ボールがパワーで圧倒するとみられていた。ボールは、この日も左右フックを振り回してKOを狙うも、ダウンを奪うことができなかった。採点はジャッジのひとりが8ポイント差をつけたが、複数の海外メディアは、接戦との見方をし、グッドマンの戦いぶりを評価するメディアもあった。「ボクシングニュース24」も採点を疑問視した。「ボールのグッドマンに対する勝利は明確ではない」記事では「ボールのグッドマンに対する勝利は明確ではなく、引き分けの可能性も十分にあった。ソーシャルメディア上の多くのファンも、この試合を引き分けとした。グッドマンは12ラウンドのうち6ラウンドでボールを上回るパンチとアウトボクシングを見せた。その結果、この試合は12ラウンドの引き分けとなるはずだった」とし、こう続けた。「試合のスコアカードスコアは、115-113、118-110、117-111だった。これらのスコアは、グッドマンがボディパンチと接近戦を駆使して、157センチのボールを圧倒した今夜の試合を反映したものではなかった。ボールは、グッドマンが披露したテクニカルな名技に苛立ち、グッドマンをつかんで逃げ回ったりした。怒りに駆られたこれらの行動は、ボールがレフェリーから警告を受けるべきだったが、それは起こらなかった」そして、期待外れに終わったボールのファイトについて、次のように辛辣に評した。「このパフォーマンスでは、ボールが『モンスター』井上を打ち負かす可能性や、対峙する資格があるとは到底思えない」ボールは、年末にスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、32)とフェザー級で対戦する計画があった。これは、井上陣営の意向で消滅したが、井上は早ければ26年にもフェザー級に転向する可能性があるため、ボールがフェザー級王座を保持している間は、有力な対戦候補となる。
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