元格闘家のエンセン井上氏(58)が2025年8月19日にユーチューブを更新し、米国の総合格闘技団体「UFC」で2連敗を喫した朝倉海(31)の敗因を独自分析し、「敗因は実力の差ではない」とした。「ハッキリ言うが今回の試合の敗因は...実力の差ではない」朝倉は、17日(日本時間)に米イリノイ州シカゴで開催された「UFC319」に参戦。UFC2戦目の相手はUFCフライ級ランキング11位ティム・エリオット(米国、38)で、2回にギロチンチョークでタップアウト負けした。24年12月7日のUFCデビュー戦では、UFCフライ級王者アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル、35)と対戦し、2回に裸絞めで失神し1本負け。8か月ぶりのUFCリングで初勝利を目指したが、まさかのUFC2連敗となった。朝倉は試合後の18日に自身のXを更新し、次のようなコメントを投稿した。「応援してくれた皆さん、本当に申し訳ありません正直、自分に落胆しています思うようにいかないことが多いけど、諦めずに泥臭く這い上がっていきますこの負けも、いつか必ずいい経験だったと思えるように、強くなって結果で証明します厳しい意見も受け止めて、成長して戻ってきます」(原文ママ)朝倉のUFCでのパフォーマンスに注目している井上氏は、「ハッキリ言うが今回の試合の敗因は...実力の差ではない。朝倉海選手まだUFCで戦える!」とのタイトルで動画を展開した。「海がUFCのレベルではないと言っている人には賛成しない」井上氏は「いろんな人が動画で、海がまだ能力が足りないとか言っているが、全然賛成しない。海は今の状態でもUFCで勝てる。この間の試合、エリオット選手はだいぶいい選手。ランキング11位で、トップの選手。試合を見たが、スピードは海。運動神経も海。パンチのパワーも海。負けていたのは寝技だけ」との見解を示した。そして、「海君は柔術も練習をした方がいいね」と進言し、こう続けた。「海は、どれくらい試合前にダース(チョーク)とギロチン(チョーク)の避け方、ディフェンスをしたのか分からないが、ギロチンの場合は、取られたときに絶対に足を巻かない。マウントでも自分の足を巻かないように、足がからまないようなディフェンス。エリオット選手の得意技がギロチンだと分かったら、首の近くに手がきたら必死にディフェンスすればよかった」総合格闘家として「PRIDE」などの格闘技イベントに参戦し、初代修斗世界ヘビー級王者でもある井上氏。自身の格闘技経験から朝倉の実力を次のように評価した。「海がUFCのレベルではないと言っている人には賛成しない。全然違う。海はUFCでいける。寝技が足りないかもしれないが、柔術を練習しながら対戦相手の勉強をちゃんとして、作戦を組むことが1番大事。チャンピオンに1回負けて、ティム・エリオットに負けた。2人ともすごいビッグネーム。海が落ち着いたらまた考え直してほしい。UFCはまだいける。海は完全にUFCレベル」「自分に落胆しています」と綴った朝倉のXには、多くのファンからエールが送られている。果たしてUFCで再起を目指すのか。今後の動向に注目が集まる。
記事に戻る