サッカー・J1のヴィッセル神戸が2025年8月31日、30日にノエビアスタジアム神戸で行われた横浜F・マリノス戦でのサポーターによるトラブルについて声明を発表した。「大旗が、ピッチ上の選手に接触する可能性があった」問題となったのは、30日の明治安田J1リーグ第28節ヴィッセル神戸対横浜F・マリノス戦での、サポーターの行動だ。中継動画によると、マリノスのDF・鈴木冬一選手がボールを追い、ヴィッセル側のサポーターが持った大旗付近に駆け寄った。ボールがピッチに垂れた大旗の裾部分に潜り込むと、大旗は鈴木選手の方向に向かって突き出すような動きを見せた。鈴木選手はすでに大旗付近から走り去っていたため、接触は起こらなかった。こうした動きについて、SNSでは「故意ではないか」との指摘が上がっていた。ヴィッセルは公式Xおよび公式サイトにて、声明を発表した。「ヴィッセル神戸サポーターズシートで振られていた大旗が、ピッチ上の選手に接触する可能性があった事象を確認いたしました」とした上で、「クラブとして安全に関わる事象であると判断し、スタジアム内あらゆる角度の映像をクラブ内でも見直し、また速やかに当該大旗を振られていた方(以下、当事者)と当日中に面談を実施し、事象の経緯や当時の状況、意図などについて詳細な確認を行いました」と明かした。「ボールをリリースしようとした動作であった」当事者は「特定の選手に対して攻撃的な意図は無く、ボールが大旗に絡んだ際、ボールをリリースしようとした動作であった」と説明しており、「当事者も映像を見返し、選手への接触可能性があったと認識し、事態の重大さを深く反省」しているという。今後の対応については「当事者より、大旗を使用する応援活動の無期限自粛、及び年内の来場自粛の申し出がございました」。ヴィッセル側は「選手の安全なプレー環境、そして全ての皆さまが安心して楽しめる観戦・応援環境を維持するためにも、この当事者からの申し出を受理する予定です」という。当事者以外の大旗の使用についても協議を続けるとした。一連の騒動をめぐっては、「今回の事象を受け、SNS等において、当事者の個人を特定しようとする行為や、個人に対する心ない誹謗中傷が散見されております。このような行為は、決して行わないよう、皆さまに改めて強くお願い申し上げます。当クラブは、いかなる理由であっても、個人への誹謗中傷を容認いたしません」などと訴えている。ヴィッセル側の発表には、「神戸はちゃんと対応した 本人も反省と自粛も決めた 対応も早いしこの話はおわりっ!!」などとする声も上がった一方で、不満の声も出ている。サポーターらからは、「旗を持ち上げればよかっただけですよね? 第三者には、選手を小突こうとしてるとしか見えませんよ...」「すみません、そもそも看板よりも旗が超えている事こそがあり得ないと思うのですが。そういった運用されてるなら見直しされた方が良いですよ」など、賛否の声が寄せられている。
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