プロ野球巨人、DeNAでプレーした野球解説者の高橋尚成氏(50)が、2025年9月2日にユーチューブを更新し、DeNAトレバー・バウアー投手(34)のバット蹴り飛ばし騒動について、「けしからん」と怒りを示した。「正直、これはだめ。本当にけしからんと思う」野球ファンの間で物議を醸したシーンは、8月21日に横浜スタジアムで行われたDeNA対広島戦の5回に起こった。DeNA2点ビハインドの5回、先発バウアーは、1番・中村奨成外野手(26)と、2番サンドロ・ファビアン外野手(27)をともにショートゴロに打ち取ると、3番・小園海斗(25)はライトフライに仕留めた。三者凡退に抑えたバウアーは、1塁側ベンチに下がる際、グラウンドに落ちていた小園のバットを右足で蹴り飛ばした。この動画がインターネットで拡散されると、日本の野球ファンから批判の声が上がった。海外メディアの報道によると、批判の声はバウアーの出身地の米国にも広がったという。DeNAのOBで、米大リーグで投手としてプレーした経験を持つ高橋氏は、バウアーがバットを蹴り飛ばしたことについて、「正直、これはだめ。本当にけしからんと思う」と切り出し、次のように持論を展開した。「どの国でもだめ。アメリカでも。今セ・リーグはDH(指名打者)がないから、アメリカの感覚だと本人に(死球を)やられるようなぐらいだめなこと。たぶんベイスターズ側も反省させていると思う。注意をかなりしていると思う。これだけ注目されちるので、バウアーに対してかなり言っていると思う」「来季日本でのプレーはちょっと厳しいような気がします」そして、バウアーがバットを蹴り飛ばした実際の映像を見たという高橋氏は、率直な感想を語った。「僕は故意に蹴ったと思う。(バットが)あそこにあって、パーンと蹴って、当たってしまったということは絶対にない。またぐか、普通は避けて通る。それか、パッと拾ってどんなにイラついていても、バットボーイに渡すとか、カープのコーチに渡す。見ている人は、そうだと思うが、僕は故意だと思う」バウアーは今シーズン不調が続いている。ここまで20試合に登板して4勝10敗と、大きく負け越している。防御率は4.34で、クオリティスタート(QS=先発が6回以上投げ、かつ自責点3以内)達成率は50%となっている。スタッフから「成績不振に加えて素行不良となると、来季日本でのプレー、存続が危ぶまれる声もあるが?」と問われた高橋氏は「ちょっと厳しいような気がします。今回の一件はそれぐらい重要な問題になってくるのではないかなと思う」との見解を示した。バウアーは、大リーグのシンシナティ・レッズ、ロサンゼルス・ドジャースなどでプレーし、レッズ時代の20年に、その年に最も活躍した投手に与えられるサイ・ヤング賞を受賞した経歴を持つ。23年にDeNAと契約し、23年シーズンは10勝4敗、防御率2.76だった。大リーグ復帰を目指し、同年オフにDeNAを退団。メキシカンリーグでプレーするも、希望が叶わず24年オフに古巣DeNAに復帰した。
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