韓国プロ野球(KBO)リーグのハンファイーグルスに所属するコディ・ポンセ投手(31)が、2025年9月3日に行われたNCダイノス戦でKBOリーグのシーズン最多奪三振記録を樹立した。今シーズン16連勝で防御率1.76NCダイノス戦に先発したポンセは、6回を投げ7安打8奪三振3失点(自責3)。この日、8個の三振を奪い、シーズン合計228奪三振とし、これまでのシーズン最多の225奪三振を抜いて記録を塗り替えた。米カリフォルニア州出身のポンセは、大リーグのピッツバーグ・パイレーツを経て、21年オフに日本ハムに入団した。日本ハムでは2年間プレーし、計24試合に登板して7勝10敗だった。24年は楽天でプレーし、15試合に登板して3勝6敗、防御率6.72。同年オフに自由契約となり、活躍の場を韓国に求め、KBOリーグのハンファイーグルスに移籍した。KBOリーグ1年目の今シーズンは、ここまで驚異的な成績を残している。26試合に登板して負けなしの16勝。防御率は1.76だ。防御率、勝利数、奪三振がリーグトップで、今シーズンのMVP有力候補に挙げられている。今シーズンのポンセの活躍に対して、地元スポーツメディア「スポーツソウル」(ウェブ版)は、最大級の賛辞を贈った。「打者たちはバットすらまともに当てられない」記事では「ポンセが『史上最高の投手』という評価が決して過言ではない」とし、「勝敗に関わらず、毎試合力投を繰り広げる。特にマウンドに上がるたびに記録を更新し、KBOリーグの歴史を塗り替えている。打者たちがバットすらまともに当てられないのには理由がある。その中心にあるのは、まさに『キックチェンジアップ』という秘密兵器だ」と称賛した。そして、秘密兵器のキックチェンジアップについて、次のように解説した。「昨年大リーグで人気を博し始めた最新球種で、韓国国内の打者には馴染みが薄い。従来のチェンジアップよりも大きな垂直落下に加え、より速い球速を誇る。手首を強く『キック』しながら投げることで瞬間的な軌道の変化を生み出し、相手打者のバットタイミングを徹底的に崩す。対戦した打者は『球が来る途中で消える感覚だ。知っていても打てない』と語るほどだ」KBOリーグで躍動するポンセを米大リーグの球団が熱視線を送っているという。「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)によると、ポンセが先発した8月28日のキウム・ヒーローズ戦を、複数の大リーグ球団スカウトが視察。来シーズン、大リーグ復帰の可能性もあるという。
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