中国メディアがバレーボール女子日本代表を絶賛した。10年大会以来15年ぶりのメダルに王手バレーボール女子世界選手権準々決勝が、2025年9月3日にタイ・バンコクで行われ、世界ランク4位・日本が、同ランク8位オランダにフルセットの末、3-2で勝利。ベスト4入りを決めた。第1セットを20-25で落とした日本は、第2セットに入るとペースを上げ、まずは2点を先取。一時、7-10と離されるも、ここから8連続得点を決め逆転に成功し、25-20で第2セットを取った。オランダが第3セットを25-22で取り返すと、日本は第4セットを25-22で奪取してフルセットに持ち込んだ。15点マッチの最終セットは、日本が3点を先取されるも、10-11から3連続得点を決め逆転。15-12で逃げ切った。これで日本は準決勝進出を決め、10年大会以来15年ぶりのメダルに王手をかけた。アジア勢で唯一ベスト8入りし、4強入りを果たした日本の活躍は、中国でも注目され、複数の地元メディアが報じた。中国メディア「捜狐」(ウェブ版)は、「アジアの光:日本女子バレーボールが世界選手権ベスト4進出!中国はベスト8にも入らず、深く反省すべきだ」とのタイトルで記事を展開し、日本の躍進を大絶賛した。「今大会の石川真佑は本当に素晴らしい」記事では「日本がオランダを3-2で下し、いち早くベスト4進出を決めた。まさにアジアの誇りだ。今大会の石川真佑は本当に素晴らしく、ネット際でのプレー、セットプレー、オープンアタックとあらゆる攻撃で得点を重ねた。セリエAでの経験を積んだことで、本当にメンタルが進化したと言える。最終セットでは3点差を逆転する力を見せつけた」と称賛した。このように日本の活躍を伝える一方で、自国代表には厳しい論調で反省を求めた。同選手権に出場した世界ランク7位・中国は、予選プールFを1位で通過し、決勝トーナメントにコマを進めた。同トーナメント1回戦で、世界ランク13位フランスと対戦。1-3で敗れ、準々決勝進出を逃した。「捜狐」は、「日本女子バレーがベスト4入りしたことは、中国バレー協会にとって真の衝撃と刺激だ」とし、次のように続けた。「中国代表は自ら深く反省すべきだ。なぜベスト8にも入れないのか?なぜセリエAやトルコリーグで活躍するベテラン選手を起用しないのか?なぜ試合前にフランス代表を十分に警戒しなかったのか?世界選手権メンバー選考に問題はないのか?最強の選手は全員招集されているのか?監督の実戦指揮に問題はないのか?徹底的に総括し反省すべきだ」15年ぶりのメダルに王手をかけた日本は、6日に行われる準決勝で、準々決勝の米国対トルコの勝者と対戦する。
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