「仕切り役」も愛想尽かす...自民・有村治子氏、両院議員総会長の辞表を提出 「現状を看過することができません」

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   自民党の有村治子参院議員が2025年9月4日夜、「自民党両院議員総会長の辞表を、森山幹事長に提出させて頂きました」とXで報告した。総会の議事進行役を担った当事者が任を退く異例の展開だ。

  • 自民党の両院議員総会の様子。石破茂首相(左から2番目)と有村治子参院議員(左端)が打ち合わせをする動画が拡散された(写真は自民党ウェブサイトから)
    自民党の両院議員総会の様子。石破茂首相(左から2番目)と有村治子参院議員(左端)が打ち合わせをする動画が拡散された(写真は自民党ウェブサイトから)
  • 有村治子参院議員のポスト。「現状を看過することができません」と、会長辞任の経緯を説明した
    有村治子参院議員のポスト。「現状を看過することができません」と、会長辞任の経緯を説明した
  • 自民党の両院議員総会の様子。石破茂首相(左から2番目)と有村治子参院議員(左端)が打ち合わせをする動画が拡散された(写真は自民党ウェブサイトから)
  • 有村治子参院議員のポスト。「現状を看過することができません」と、会長辞任の経緯を説明した

「後任人事を指名しない事によって、現体制の維持継続を図る」??

   有村氏は2日に行われた自民党の両院議員総会で総会長を務め、衆院・参院の中立的な立場から議事を取り仕切った。この会合では、与党で過半数に届かなかった夏の参院選の総括が報告されていた。

   SNSでは、開会前に有村氏が石破茂首相と打ち合わせを行う様子を映した動画がSNSで拡散。有村氏は4日に「開会前に私が、石破総理と打合せをした動画が、SNS上で面白おかしく拡散されています。総理の尊厳にも、私の信用にも関わりますので、背景を報告致します」とする投稿を行っていた。

   こうした中、有村氏は4日夜に「自民党両院議員総会長の辞表を、森山幹事長に提出させて頂きました」と報告。

   「自民党幹事長/総務会長/政調会長/選挙対策委員長の四役の辞意表明から丸2日が経ちました」とした上で、「報道によれば、総裁が意図して、後任人事を指名しない事によって、現体制の維持継続を図るとされています。各種報道が正しいとすれば、【2度の国政選挙で大敗した責任を取るために、自民党の最高幹部が、誰一人として辞任しない】と言う事になってしまいます」と現状への懸念を表明した。

   そのうえで「【国政選挙の結果こそ、主権者たる国民の最大の民意】だと信じる私は、現状を看過することができません」と強い姿勢を示した。

   これまでの役割を振り返り、「もとより至りませんが、総会長としての職責に、心して向き合って参りました。悔いや未練はありません」とした有村氏は、「皆さまのご支援/ご理解に心から感謝申し上げ、この上は、一議員として、挙党態勢の再構築と、国政の本分に尽くして参ります」とつづった。

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