中国メディア「捜狐」(ウェブ版)が2025年9月9日、女子バレーボール日本代表の特集記事を組み、7日に閉幕したバレーボール女子世界選手権(タイ・バンコク)での日本代表の躍進を絶賛した。「日本は素晴らしいパフォーマンスを見せた」日本は予選ラウンド・プールHで、カメルーン、ウクライナ、セルビアに勝利し、3戦全勝で決勝ラウンドに進出。決勝トーナメント1回戦では、開催国タイを相手に3-0(25-20、25-23、25-23)で勝利し、準々決勝進出を決めた。オランダとの準々決勝は、フルセットの激戦に末、3-2(20-25、25-20、22-25、25-22、15-12)で勝利した。準決勝では、強豪トルコに1-3で負けた。日本は第1セットを25-16で先取するも、第2セットを17-25で落とすと、以降は流れを引き戻すことができなかった。4大会ぶりのメダル獲得を目指して臨んだ3位決定戦では、ブラジルにあと1歩及ばなかった。第1、第2セットを失った日本は、第3、第4セットを取り返すも、最終セットを16-18で落としメダルを逃した。中国メディア「捜狐」は、アジア勢最上位の成績を残した日本のパフォーマンスを手放しで絶賛した。記事では「日本は、セルビアやオランダといった強豪チームを破り、準決勝に進出するなど、大会で素晴らしいパフォーマンスを見せた。3位決定戦ではブラジルに惜敗したものの、チームは驚異的な粘り強さと精神力を発揮した」と評価した。「レシーブミス率が40%以上に急上昇」一方、自国代表については「今回の世界選手権で数々の問題点を露呈した」と指摘し、次のように厳しい論調で評した。「ミドルブロッカーの攻撃が単調であることや、バックロー攻撃の弱さといった課題は、ワールドリーグの段階ですでに明らかになっていた。若手セッターは、相手の強力なサーブに直面すると慌てふためく傾向があり、レシーブミス率が40%以上に急上昇する事態を招いている」記事では、さらに中国代表の「問題点」を追求した。「重要な局面では、若手選手のプレッシャーへの対応力とメンタルの強さが明らかに不足している。中国は今大会、平均年齢はわずか22歳。主要大会での経験が著しく不足している。準決勝進出国と比較すると、中国チームにはベテランのリーダーシップが欠けている。ブラジル、イタリア、日本、トルコは、いずれも復帰したベテラン選手が重要な役割を担っている。これに対し中国は、経験豊富なベテラン選手を招集しなかった」今大会、中国は決勝トーナメント1回戦でフランスに1-3(20-25、25-27、25-22、20-25)で敗れ、準々決勝進出を逃した。複数の中国メディアが、4位に入った日本と比較し、自国代表の低迷を批判的に報じた。
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