韓国メディアが、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する韓国出身キム・ヘソン内野手(26)のポストシーズン出場に危機感を示した。「ポストシーズンでボール球を追いかけて四球を選べないのは厳しい」スポーツ紙の報道によると、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)は2025年9月15日、報道陣の取材に対応し、ポストシーズンを見据えた上で、キムの打撃の課題を指摘した。具体的には、「彼は守備と走塁は優れているが、左腕に対してボール球を追いかけて、コンタクトが少ない。ポストシーズンでボール球を追いかけて四球を選べないのは厳しい」などと語ったという。左打者のキムは、大リーグで左投手に対して、打率.368(19打数7安打)を記録するも、四球はゼロ。右投手に対しては、打率.271(133打数36安打)で、7個の四球を選んでいる。これまでロバーツ監督は、先発投手が左投手の場合、キムをスタメンから外す傾向にあり、主に右投手が先発時にスタメン起用してきた。16日に本拠地ドジャー・スタジアムで開催されたフィラデルフィア・フィリーズ戦では、左腕ランヘル・スアレス投手(30)が先発したため、キムはスタメン落ち。フィリーズ3連戦の第2戦(17日)、第3戦(18日)は、いずれも左投手の先発が予想され、キムのスタメン出場の可能性は低い。「キムが存在価値を示すには打撃が復活しなければならない」このようなロバーツ監督の評価に対し、「トレンド新聞」(ウェブ版)は、「ロバーツ監督は、キムの守備と走塁能力は認めるが、打席では『半端な選手』と見なしている。キム・ヘソンが9月に入り先発出場機会が大幅に減る中、ポストシーズンエントリーからの脱落が懸念されている。今回のフィラデルフィア(フィリーズ)3連戦も機会を得るのは難しい状況だ」と分析した。さらに、「キム・ヘソンが存在価値を示すには、打撃が復活しなければならない」とし、「フィリーズ3連戦は、キム・ヘソンには悪循環のサイクルが予感される状況だが、少ない機会でも確実に変わった姿を見せ、ロバーツ監督の信頼を引き上げるしかない。キム・ヘソンにとって9月は、1打席があまりにも貴重だ」とした。地元メディア「ニュースピム」(ウェブ版)も、キムのポストシーズン出場に危機感を募らせた。記事では「ロバーツ監督がキム・ヘソンの最近の不振と限界について直接言及した。守備と走塁能力は高く評価しつつも、左投手に対する打撃の弱点は明らかだというのが彼の診断だ。これは、キム・ヘソンのポストシーズンエントリーの可能性にも影響を与えかねないという分析が出ている」と解説した。キムは7月中旬に左肩を痛め、7月30日に負傷者リストに入った。リハビリを行いながら8月下旬にマイナーの試合に出場し、調整を行った。9月2日に大リーグに復帰し、復帰後の打率は.071と低迷している。チームは15日時点で、ナ・リーグ西地区の首位に立っており、ポストシーズン進出の可能性が高い。
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