大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する韓国出身キム・ヘソン内野手(26)の起用を巡り、韓国メディアがデーブ・ロバーツ監督(53)に不満をぶつけている。
「キムは守備と走塁は優れているが...」
大リーグ1年目のキムは、7月中旬に左肩を痛め、7月30日に負傷者リストに入った。リハビリを行いながら8月下旬にマイナーの試合に出場し、調整を行った。
9月2日に大リーグに復帰したが、復帰後は出場機会が激減。9日のコロラド・ロッキーズ戦以降、スタメン出場がなく、15日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦を最後に打席に立っていない。
大リーグ復帰後は、打撃面の課題が浮き彫りに。直近6試合で13打数6三振と振るわず、低迷が続いている。
スポーツ紙の報道によると、ロバーツ監督は15日、報道陣の取材に対応し、「彼(キム)は守備と走塁は優れているが、左腕に対してボール球を追いかけて、コンタクトが少ない。ポストシーズンでボール球を追いかけて四球を選べないのは厳しい」などと課題を指摘したという。
ロバーツ監督がポストシーズンを見据えてチーム作りをしていく中、出場機会に恵まれないキム。韓国メディアは、指揮官の起用法に不満を隠さなかった。
「OSEN」(ウェブ版)は、「ロバーツ監督はキム・ヘソンを忘れたのか、またベンチとは...」などのタイトルで記事を公開した。
「相手先発が右腕でも左腕でも先発出場するのは難しい状況」
記事では「最近、ベンチで過ごす時間が次第に長くなっている」とし、こう続けた。
「キム・ヘソンの最近の先発出場は、9日のコロラド・ロッキーズ戦。その後は、全てでラインナップから外れている。このように試合に出場する機会が少ないと、打撃感覚を取り戻すのも難しい。7月30日に故障者リスト入りし、2日に復帰したが、9月はわずか4試合しか先発出場できず、感覚をつかむのにさらに苦労している様子だ」
スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は、「相手先発が右腕でも左腕でも、キム・ヘソンが先発出場するのは難しい状況だ。19日のサンフランシスコ・ジャイアンツの先発が右腕ローガン・ウェブであったにもかかわらず、キム・ヘソンは起用されなかった」と伝えた。
ロバーツ監督は、キムが左打者のため、相手先発投手が左投手だった場合、スタメンから外すことが多かった。主に右投手の時にスタメンで起用してきたが、19日のジャイアンツ戦では、右投手にもかかわらずスタメン落ちした。
キムは今シーズン、ここまで66試合に出場し、打率.283、2本塁打、15打点。出塁率と長打率を合わせたOPSは.694となっている。